昆明空港。搭乗口。
既に出発時間をすぎているが、全く搭乗が始まる気配がない。

アナウンスもない。

とか書いてたら始まった。12:47。出発時間を7分過ぎて昆明発ヤンゴン行き搭乗開始。

行くぜミャンマー!!


しかし飛行機に乗り込んだ直後、ちょっとした事件が起こる。

ぼくの肩のあたりに特大の蛾がとまっていたのだ。

まじで特大、10センチぐらいあるやつだ。ほっと席についたところでそいつを見つけた時は、あまりのインパクトで一瞬何が起こったのか把握出来ずに思考が停止したが、一呼吸置いてとにかくこいつを外に出さなければいけないと気づき、10センチの蛾を勲章の如く肩のあたりに載せたままダッシュで飛行機の外へ。僕の肩に乗った特大の蛾をみて悲鳴をあげるスチュワーデス、いいリアクションだった。

幸いまだドアはしまっておらず外に出ることができた。しかし腕をグワングワン振っても蛾は離れない。なんだこいつはと思いつつ、それでももう仕方ないので素手ではたいたら、蛾はようやく飛んで行った。

もうめちゃめちゃホッとした。その光景を見ていた男性乗務員に拍手を頂いた。どうもどうも。更に席に戻る途中、スチュワーデスに「蛾がとまったのがあなたで良かった」と言われた。え? と思ってなんで?というと、もし女の人だったらパニックになっていた、と。まぁそうかもしれんが、おれだって本当はキャーッて思ってたんだぞと、心の中で言う。


飛行時間1時間40分。着いたぜミャンマー!!クソ暑いぜ!!

キョロキョロしながら空港の両替所に並んでいたら突然日本語で話しかけられた。びっくりした。日本人だった。Sさんというおじさん(ミャンマー通)だ。ホテル代が異常に高騰している、折れ曲がったドル札はミャンマーでは使えないなどなど、ミャンマーのことを色々教えてもらった。そのおじさんに誘われタクシーに相乗りしてダウンタウンへ。本音を言えば放っておいて欲しかったが、有益な情報をたくさんもらったことも事実。感謝せねば。


おじさんのアドバイス通り市内の高級ホテルで電話を借り(1コール200チャット)地球の歩き方に載ってる安いゲストハウスに部屋が空いてるか確認。最初にかけたところは、空いてるがエアコンが壊れてると言われたのでやめる。この蒸し暑さでエアコンなしはきつい。そして二件目。tokyoゲストハウスというところに電話。エアコン付きの部屋が空いてるという。決まりだ。


早速タクシーを捕まえて値段交渉。
1500チャットでtokyoゲストハウスに行ってくれることに。どうもこっちの人はtokyoをトーチョーと発音するらしい。最初なにを言ってるのかわからなかった。まぁそれはいいのだが、このタクシーにまんまとやられてしまう。着いたよと降ろされた場所が、よくみるとtokyoゲストハウスではなく、tokyoドーナッツというドーナツ屋さんだったのだ。しまったと思って振り返った先には当然タクシーはもうおらず。「ちっ、失敗した。あいつ場所知らなくてわざとやりやがったなおたんこなす」と、普通ならここでがっくりくるのだろうが、今の僕は違う。ふつふつと笑いがこみ上げてきた。これだよこれ。ね? これだよ。という感じで。


気を取り直すまでもなくむしろご機嫌で再びタクシーと交渉してたら、後ろから若者が声をかけてきた。"tokyo guest house very near!!"と。そちらを振り返ると、若者は"あっちへ歩いていけ"というジェスチャーをしている。これは!と思って今度は交渉中のタクシーの運転手の方を見ると、しかめっ面で若者をにらめつけている。おもしれえ。僕は若者にお礼を言い、教えてもらった方向に歩いて向かった。振り返ると、タクシーの運転手が若者に何かを言っている。苦虫を噛み潰したような顔で。「おれの商売を邪魔するなクソガキ!」みたいなことを言ってるんだろうな。おもしれえ。


そこからtokyoゲストハウスには五分ほどで到着した。本当に近かった。ありがとう若者。


部屋は予想通り綺麗ではなく、トイレもシャワーも共同。まぁしょうがない。当然だ。たった16ドルだし。ていうかなんでホテルはどこもドルしか受け付けないんだよ。わからん国だぜ。


チェックインを終え、喉が乾いていたのでゲストハウスの受付でビールを一本買って飲んだ。びっくりした。うますぎて。クソ暑い中を歩いて来たからというのもあるのだろうが、なんかもう死ぬほどうまかった。心の調子が良い、というのもあるのだろう。


ビールをさっさと飲み干してそして街へ。

ふらふら歩いてたら良さげな店を発見。看板にはパン&コーヒーとある。入ってみた。コーヒーうまし。パンうまし。いいところを見つけた。滞在中に何回かお世話になること間違いなし。ただハエの多さは気になるが。その店でここまで書きました。今から虫除けと停電に備えて懐中電灯を買いに行きます。9/29 17:45。


20:15ミャンマー初夜。腹減ったけど、まぁいいや。もうシャワー浴びちゃったし出かけるのは億劫だ。ところで普通にアウンサンスーチーさんのポスターとかがあるから不思議に思ってゲストハウスのあんちゃんに聞いたら、その辺は2010年から解禁になってるらしい。中国と違ってFacebookもつながるし、ミャンマーはどうやら劇的な変化を遂げつつあるぞとここに予言しておく。今日はもう寝る。


旅行四日目ミャンマー二日目。

ゲストハウスで朝ごはん。カレー的なものと雑穀米的なものと目玉焼きと卵のスープ鶏ガラ。美味かった。

その後また散歩。どこに行くというわけでもなく。ただ散歩。

昨日まで中国にいたからというのもあってか、ミャンマーの人たちは随分と愛想がいいように感じる。中国人だったらこっちが「谢谢」と言っても無表情で「いいえ」的なことを儀礼的に言うだけだが、ミャンマーの人たちはぼくがThank youというとニコッと微笑みで返してくれる。道を尋ねるのが楽しくなるぜ。


ふらふら歩いてたらフェリー乗り場に出た。ヤンゴン川を対岸に渡るためのフェリーだ。ちょっと乗ってみたかったが、ゲストハウスの洗濯機に突っ込んだままの洗濯物を干さなければいけなかったのでやめた。このフェリー乗り場でキョロキョロしてたら一人の若者に話しかけられた。どうせなんかの客引きだろうと思って適当に受け流していたのだが、どうも何も売りつける様子がなさそうなので改めて向き直ってみると、是非対岸を見にいくべきだと熱心に言ってきた。なぜあんなに熱心に言っていたのかはお互いの英語力不足でよくわからなかったが、とりあえず今は時間がないということを伝えると非常に落胆していた。そしてなぜか彼とその場でヤンゴン川を眺めながら10分ほど話し込む。彼の名前はゴーゴで、年齢は24歳。僕も年齢を聞かれたので、26歳だと答えると、彼は「そうなの?24歳か25歳に見えるよ。」と言ってきた。多分お世辞的なものなのだろうと思いよくわからんがお礼を言っておいた。彼は微笑んでいた。


そんなゴーゴと別れ一度ゲストハウスに戻り洗濯物を干した。そして部屋を移動。もっと安い部屋(13ドル)が空いたのでそちらへ。ちょっとだけ狭くなった。


その後ゲストハウスのカフェスペースでビールを飲みながら過去の日本人旅行者たちが書き残して行った情報ノートを拝見。ミャンマーの観光情報や風俗情報などいろいろ載っていた。どうもマンダレーとバガンという都市が観光名所らしい。しかし僕にはどうもピンとこない。いろんな都市を巡るよりも、一週間じっくりヤンゴンで過ごす方が魅力的に思える。ゲストハウスのオーナー(なんと日本人だった)にも他の都市にも是非行ってらっしゃいとアドバイスを頂いたが、せっかく自由に旅をしているのになにか指図をされてるかのように感じてしまい、僕はちょっと不快だった。だからやはり一週間ヤンゴンで過ごそうと思う。


そしてこのゲストハウス、翌日からたくさん予約が入ってるらしく、これ以上の延泊は受けられないとのこと。しょうがない。別の宿に行こう。


ということで翌日泊まる宿を探すことに。ネットで調べたら、どうもCHAN MYAE GUEST HOUSEという宿が良さげだということでそこにしようと決める。しかし電話番号がみつからなかったので直接歩いて行って予約することに。そんなに遠くないし。

結構迷ったが、先述の通りミャンマー人に道を尋ねるのは非常に気持ちの良い作業なのでノリノリで何回も人に聞きまくって数十分でCHAN MYAE GUEST HOUSEに到着。いい感じの宿だった。tokyoゲストハウスよりも安いし綺麗だしスタッフも女の子ばっかりで癒される。最初からここでもよかったかなと思いつつ予約完了。よしこれで宿の心配はない。


その後ヤンゴン中央駅とかをふらふら。いろんな人に話しかけられる。タクシーの客引きや両替を持ちかけてくる人など商売目的の人も多いのだが、単純に日本人としゃべりたいだけっぽい人も結構いる。うれしいもんだ。一人旅でもミャンマーだったらずっと孤独を感じずに過ごせるかもしれない。


しかしヤンゴンは野良犬が多い。しかも全部結構でかい。シェパードより若干細いぐらいのサイズのやつだ。犬嫌いの人だとちょっとミャンマー歩きは怖いかもなと思う。みんな人慣れしてるしおとなしいけどね。


そうこうしてたら歩き疲れたのでまた昨日のコーヒー屋さんへ。昨日はホットコーヒーを頼んだので今日はアイスコーヒーを頼んでみた。失敗。最初から砂糖が入っていて今まで飲んだことがないレベルの激甘。ホットにしとけば良かった。それを飲みながらここまで書きました。16:42。


ゲストハウスに戻りリビングで情報ノートを読んでいたら日本人男性に声をかけられ、いっしょに飯を食いに行くことに。おすすめだという近くのミャンマー料理店へ。カレーを食いながらいろいろと話を聞いた。彼は32歳。Aさん。東京出身の人で、ミャンマーで会社を設立するために準備中なのだそう。カンボジアやベトナムも考えたが、諸事情考慮してミャンマーが最適と判断したそうだ。超成功を祈る。そんな話をしてたのだが彼が突然体調を崩し、いそいで食べてゲストハウスへ退散。


リビングでiPadをいじってたら、小さな女の子がこちらをじーっと見ているのに気づいた。その子はゲストハウスの御主人の娘さんで、名前を聞くと、A子ちゃん(ミャンマー人)というらしい。今年8歳になるそうだ。だいぶ可愛い。僕は彼女を隣の席に招き、iPadのペイントアプリで絵を描いて見せた。とても喜んでくれた。そして彼女にiPadを差し出すと、A子ちゃんは器用にドラえもんを描いた。すばらしい。上手だ。そして彼女にその絵を胸の前に掲げてもらって、写真を一枚撮った。衝撃の可愛さだ。そしてその写真をモニターで見せてあげると身をよじって照れている。なんだこの子の可愛さは。連れて帰りたいぜ。しかしまぁiPadとカメラ、両方持ってきて良かった。その絵と写真はゲストハウス宛にメールしておいた。


しばらくそんなことをして遊んでいたのだが、19時ごろになるとA子ちゃんは母親に連れられて家に帰っていった。日本語で「おやすみなさい」と言って帰って行った。いやぁかわいい。A子ちゃんが帰ると、今度は日本人の男性sさんに声をかけられる。ディスコに行くけどいっしょにどう?と。あまり裕福な旅行者ではないので夜遊び的なことは控えようと思っていたのだが、入場料だけなら500円ぐらいだからと誘われ、それなら是非連れてってくださいということでいっしょに行くことに。


JJディスコというディスコに到着した時間は20:00ごろ。フロントでディスコは21:00からだと言われたので併設するマッサージ店へ。ビール一杯とマッサージ一時間(エロではない)で500円ぐらい。気持ちよかった。あと僕のマッサージをしてくれた女の子が可愛かった(ヴィッキー・チャオ似)のが嬉しかった。マッサージが終わってからも僕はもっとその子と喋っていたかったのだが、sさんに早く行こうぜと言われしょうがなくディスコへ。しかしそこはディスコと言ってもDJもいなければ踊ってる人もおらず、体を売りたい女と女を買いたい男が出会い交渉をするための場所というのが実態だった。せっかくなのでぼくもせっせと相場を調査。複数の女の子に値段を聞いたが、大体みんな30000~40000チャットぐらいだった。日本円で言うと3000から4000円ぐらい。ビール一本数十円という外の物価を考えればむしろちょっと高いなという印象を受けた。交渉中いろんなところを触られたのでだいぶムラムラしたが、我慢。女を連れ込めるようなホテルに泊まってないし。
sさんはまだしばらく楽しもうという様子だったので僕はここで退散。一人タクシーでゲストハウスへ。

なんか一気にミャンマー通になれたような気がした。
旅行4日目ミャンマー二日目終わり。